2005年4月23日(土)20:29

キリスト教民主同盟・社会同盟内でEU憲法反対が増える

ハンブルク(AP)

新聞報道によれば、キリスト教民主同盟・社会同盟(CDU/CSU)内では初のEU憲法に対する抵抗が強まっているという。これまでおよそ20名のCDUおよびCSUの議員が、5月12日の連邦議会での批准採決で、党の公の方針に反して反対票を投じる意向を表明した、と『ビルト日曜版』紙Bild am Sonntagは報じている。同紙によれば、CSUのゲルト・ミュラー議員団長は、立法のおよそ80パーセントはブリュッセルのEUに移ってしまうので、ドイツの議会の権限は奪われる。「私たちはこの憲法条約に反対する」、と語った。

ミュラー議員団長は、ブリュッセルだけで立法を行うのではなく、重要な決定はドイツの連邦議会に諮る必要があると求め、ルーマニアとブルガリアの加盟援助に2007年から2013年で総額420億ユーロが支給されることを指摘した。「これによりドイツのEU拠出金は倍増する恐れがある。」

同紙によれば、すでに今週月曜日に開かれたCSU議員団の内輪の会合で、約15名の議員がEU憲法を承認しない意向を示しており、これにCDUの反対議員が加わるという。ザクセンのCDU議員ヴェロニカ・ベルマンは、東独では1990年に基本法を承認した。「今度はほかならぬこの基本法が新たなEU憲法で覆われるという。私はとても承認できない」、と語った。CDUのアルブレヒト・ファイベル議員は、EU憲法は「ドイツ国民に対し、安価な労働者流入により労働市場に深刻な問題をもたらす」と発言した。

原題:Widerstand in Union gegen EU-Verfassung waechst




ホームへ戻る